金沢高等学校 KANAZAWA HIGH SCHOOL

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学校紹介

学校経営計画

令和5年度 金沢高等学校 学校経営計画書

1 校訓及び教育理念

「質実剛健」の校訓のもと、教育を「共育」と捉え、「共に求める真理」、「共に育む友愛」、「共に尊ぶ礼節」、「共に鍛える心身」を教育理念とする。

2 教育目標(育成したい生徒像)

「向上心」と「好奇心」に溢れ、「豊かな人間性」を兼ね備えた生徒を育成する。

  1. 学習に真面目に取り組む生徒
  2. 基礎的な知識・技能を身に付けて問題解決に取り組む生徒
  3. 自己の目標達成に向けて主体的に判断・行動できる生徒
  4. 多様な人々と協働して問題に取り組む生徒
  5. 心身ともに健康で豊かな心を持った生徒

3 本校及び県内の状況

  1. 生徒の現状
    1. 素直な生徒(協力的な保護者)が多く、学校生活は概ね良好な状況にある。
    2. 部活動では、特定強化運動部を核として積極的に取り組む状況が見られ、結果に繋げている。また、文化部もインターアクト部や吹奏楽部など、生徒が自主的且つ自発的に取り組んでいる。
    3. 進路状況:進学90.6%、就職3.0%、その他6.4%(内浪人5.3%)
      *(国公立)R2年71名、R3年70名、R4年57名 (公務員)5名
    4. 「意欲の二極化」は看過できない状況となり、令和3年度から「学びに向かう力の育成-主体的に自分の頭で考える」を最重要テーマとして取り組んでいるが、改善が見られない。
    5. 生徒・保護者の多様化への懸念がある。特に、不登校生の増加およびその内容の個別化・複雑化による対応は困難さを増している。
  2. 本校への評価
    1. 丁寧な生活支援・進路支援および部活動における教員の熱意や指導力が生徒の生活状況、進路や部活動の実績に繋がり、本校への信頼の基盤となっている。
    2. 進学実績には一定の評価を得ているが、全てのコースへの更なる期待が寄せられている。
      • 国公立大学だけでなく有名私立大学合格への実績、新設コースなどが期待されている。
    3. 大学との高大連携や外部団体との特別探究プログラムなどが年々活発になり、新しい時代に向けての真摯な姿勢や取り組みは認められつつある。
    4. 教育環境整備への取り組みは評価されている。
  3. 県内の状況(令和4年8月教育委員会資料より)
    1. 少子化問題が生徒募集における最大の懸念材料である。
      学年 高3年 高2年 高1年 中3年 中2年 中1年 小6年 小5年 小4年 小3年
      生徒数 9,851 10,089 10,328 10,009 9,712 9,429 9,766 9,369 9,403 9,108
    2. 私立高校への入学者の割合(公私比率)
      年度 H元年 H10年 H20年 H28年 H29年 H30年 H31年 R2年 R3年 R4年
      比率 18.1% 21.4% 23.1% 27.0% 28.9% 29.2% 30.0% 30.5% 31.4% 31.8%

4 教職員及び学校組織に求められること

  1. 私学教育に携わる教員としての意識を再確認するとともに、私学教育の独自性を追求し、生徒、保護者、中学校、塾、地域から評価される(選ばれる)学校の創出を目指す。
    • それぞれの教員が私学の原点である「面倒見の良さ」を再認識する。
  2. 貴重な3年間を託された責務を認識し、生徒たちに「思いを伝え」、生徒たちの「思いを受け留め」、「共に求めていく」教員を目指す。
    • 目指すべき教育目標に向けて生徒一人ひとりを諦めず支援する。
  3. 全職員が「学校経営計画」を把握し、当事者意識をもって行動する。
  4. 教員の基本は「授業力」であり、その向上のための労を惜しんではいけない。
  5. 「学校力(チーム力)」を強化させるよう、教員一人ひとりが今後取り組むべき課題を自覚し、「教育力」を高めるために主体的に学び続ける。
  6. 社会人として法令を遵守することは無論のこと、基本的ルールやマナーにおいても、教職員が自らの言動を振り返り、改善する。
  7. 管理職はもとより、部長、主任および経験豊富な教員はOJTの意識をもって経験の浅い教員を支援する。
  8. 部活動の意義を充分理解し、「人間教育の場」であることを基本に置いて強化に取り組む。
  9. PDCAサイクルを取り入れ、教育活動全般を見直し、改善を図る。
  10. 全教職員が同僚性をもって勤務し、問題などには協働して対応する。

5 今年度の重点目標

  1. 「学びに向かう力(主体的に自分の頭で考える)」の育成(令和3年度より)
    1. 「キャリア学習」を浸透させる。
    2. 各担任が生徒面談を重視し、繰り返し課題を伝え、助言するなど粘り強く支援する。
    3. スタディサプリや実践型教育体験(大学生)を活用する。
    4. 生徒の実態を踏まえた授業のあり方を授業公開や研修などで研究し、改善する。
  2. Sコースおよび特進コースの学力強化を目指し、組織的に取り組み、結果を出す。
  3. スクール・ミッションおよびスクール・ポリシーの作成を契機として、本校のあり方を振り返る。

「質実剛健」
表面的な華やかさに流されることなく、心身ともに健康で、どのような社会にあっても真摯に立ち向かい、逞しく生きていくこと

「向上心」
現状に満足せず、怠けず、より優れたもの、より高いものを目指して努力しようとする感情

「好奇心」
物事に興味・関心を抱いたり、探求しようとする基本的な心のことで、主体的な調査や学習のような知的活動の根源となる感情

「豊かな人間性」
人格を備え、人の痛みに思いをはせ、助けようとする心をもち、さわやかな挨拶と品格ある身だしなみなどの良い習慣をもっていること